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季節ごとの病気や症状・養生法を詳しく解説

内経気象学 梅雨

今年の梅雨による影響

近畿・四国・中国・九州北部はいまだ梅雨入り宣言がありません。天気図を見ると梅雨前線が太平洋上にあり北上していない為ですね。これは太平洋高気圧の勢力が弱いのが原因です。気象庁の長期予報では、7月・8月ともに冷夏の確立が高くなっています。気象庁の梅雨入り・明けの発表

6月18日天気図(気象庁提供)

7月・8月の気温予想(気象庁提供)

このように梅雨時期に気温が低いと、本来気温上昇で陽気を養うところがかえって陽気不足となり、胃腸の働きが低下して下痢をしたり(脾虚、脾陽虚、湿困脾土の状態といいます)、神経痛が起こりやすくなります(寒湿邪が経絡の気の不通をおこすと考えます)。更に関東・豊北地方では梅雨入りして寒冷で高湿度のオホーツク海高気圧に影響により低温に高湿度が重なっています。鍼灸では、胃腸に関わる経穴に鍼やお灸をして胃腸の働きを改善します。

また春の移動性高気圧に覆われると朝晩に放射冷却で気温が更に下がり風寒邪を感受して風邪を引きやすい天候になります。当院でも6月に入ってから風邪をひいて下痢をしたり、顔がむくんだり、痰の多い咳がなかなか治らない方が多く見られます。上と同じく胃腸の働きを改善させながら風邪を治す鍼灸をします。

梅雨時期に気温が低い場合の養生法は、生ものや冷たいものはなるべく飲食しないで、暖かく消化の良いものを食べる(油濃いもの、味の濃いもの、甘いものは控える)。生姜を薬味として使う。朝晩は身体を冷やさないように保温に注意するなどです。

例年は気温が高い時期ですが、今年はかなり低いので身体が適応しにくい天候です。食べ物、温度管理に注意して健康で元気に過ごしましょう。

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