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最近の台風の上陸時勢力

台風15号、19号で被害を受けられた方々に心からお見舞いを申し上げます。

今回は、この数年の台風被害が多くなっている理由を考えてみました。

(1)海水温が平年よりも高い。27℃以上の海域で台風は発達する。

●台風15号は関東地方、特に千葉県に強風により甚大な被害
●勢力が衰えず上陸。エルニーニョ終息により海水温が高くなり発達を続けて上陸した。
●長期的に海水温が上昇している~強い台風・勢力が弱らないで上陸しやすい。
●台風19号も勢力があまり衰えず上陸した。

1900年~2019年の日本近海の海水温の推移

台風15号上陸直前の9月7日日本近海の海水温(気象庁提供)

(2)近年の台風・ハリケーンは移動速度が遅くなっている

●今年、米海洋大気局(NOAA)気象気候センターのジェームズ・コーシン氏「高潮がひどくなり、建造物が強風にさらされる時間が長引き、そして、降雨量が増えます」との論文を発表
熱帯低気圧は1949〜2016年に、全体の移動速度が平均で10%低下しているという。上陸後に速度がより低下する地域もあった。特に、太平洋北西部では上陸後の台風の速度が30%も低下していた。熱帯低気圧が抱える水蒸気の量が増え、同じ場所に雨を降らせる時間が長くなっていた。原因は不明とする。

●台風の移動速度が遅いのは、太平洋高気圧の勢力が平年よりもつよいことで、偏西風が弱いまたは平年よりも南下していないためでしょう。これは温暖化の為に海水温が高くなっているためと思われます。

温暖化のために、海水温が高い、太平洋高気圧の勢力が強い(台風が高気圧の縁を移動するので本州に近づきやすい)、また台風の移動速度が遅いので長い時間をかけて豪雨、強風が吹くために被害が拡大すると考えられます。

以上の理由で、来年以降も海水温が高く、太平洋高気圧が強ければ、本州への強い台風の上陸が考えられるので、防災の備えが十分に必要になります。以前よりも早い時点で、上陸の可能性がネットで配信されています。情報を早く入手して万全の備えをしてまいりましょう。

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