虚風とは、『黄帝内経』の『霊枢』九宮八風篇・歳露論などに書かれている病因です。季節外れの風や気象・天候を指します。
虚風は身体に大きな悪影響を及ぼして発病原因となりやすいとされています。
この図は居住地の平面を八方向に分けて、季節ごとに吹いてくる風の身体に及ぼす影響を示したものです。
春に東向きの風が吹くと季節に合った風向きなので実風と言います。同じ春に西向きの風が吹くと季節はずれの風向きなので虚風とされます。
季節ごとの風向きの影響は、『内経気象学入門』(p116-129)に詳しく書きました。
【続く】