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運気論(五運六気)

2022年運気予測

■運気予測について
『内経』の運気七篇の内容に基づく一年間の天候予測です。
予測の妥当性については、山田慶児先生も書かれているように合理的に説明できる根拠はありません。
運気論による予測内容を知ることで、気象や天候に関心をもてることが大事だと考えます。
気象庁による季節予報の精度もまだ高くないので、参考にしてみてください。
ちなみに運気七篇の気候予測を除く医学書としての内容は、「六淫」概念の完成、治則治法など、中国伝統医学の発展に大きく貢献しています。
予測方法の詳しい解説は『内経気象学入門』をお読みください。中国での代表的ないくつかの運気解説書をまとめた内容となっています。

■2022年の干支、五運六気
壬寅(ミズノエトラ)
歳運:木運太過
司天:少陽相火
在泉:厥陰風木
勝気:木運(四維・長夏)
鬱気:土運
復気:金運
発気:土運
運気相同:同天府(歳運=在泉)


2022年運気予測(『内経気象学リアルタイム』から~フリー版です)

以下は五運・司天在泉の予測と客主加臨による予測を分けています。合わせて予測を書くと煩雑になるので、このような形で予測しています。

■運気予測(五運、司天・在泉を用いた予測)(『内経気象学入門』P328、329を参照してください。)

●木運太過、司天は少陽相火、在泉は厥陰風木。
●前半年は木運勝気により気温が高く風が強い。
●司天少陽では運と気が陽気強く気温が非常に高い。
また四維(四季の最後の18日間)と長夏に暴風。
●夏は6月・7月猛暑で蒸し暑い
(少陽客気)
●8月は陽明燥金の客気で低温。
●秋分以降は太陽寒水で更に
気温が低い。
●12月より厥陰客気で暖冬。

■運気予測(客主加臨を用いた予測)
(P329)

●大寒から春分は気温が高い(客気少陰)~温病の流行。肝気上逆の病症多い。
●春分から小満は降水が多く湿度が高い(客気太陰) ~司天少陽なので蒸し暑い。
●小満から大暑は高温(客気少陽)
●大暑から秋分は気温が低い(客気陽明)~夏の風寒感受、痛みの症状。
●秋分から小雪は気温が低い(客気太陽)~傷寒中風が多い。
●小雪から大寒は気温が高く、暖冬(客気厥陰)~冬の温病流行。

■まとめると、春・夏前半は気温が高く、夏後半~秋は気温が低い、冬は暖冬。

以上の、五運・司天在泉の予測と六節季ごとの客主加臨を用いた予測を合わせて天候の予測をします。

このような予測となりますが、実際の天候を観察する際の参考にしてみましょう。

-運気論(五運六気)

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