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🟢梅雨の天候の影響

院長著作の『四季の健康法』から引用

梅雨は、高湿度を特徴とします。身体に余分な水分が停滞することと、胃腸の働きが低下するので食べ過ぎに注意しましょう。鍼灸で胃腸の働きを良くしましょう。

梅雨入りは本州では芒種(6 月 5・6 日)の前後です。芒(のぎ)とは米、麦などイネ科の穂先のトゲ状の突起のことで、これらの種をまく時期を芒種といいます。本州では降水量、湿度が最も高くなる季節で、高湿度は様々な病気・症状の原因となります。湿度が高いと身体の水分代謝が悪くなり、むくみや疲労倦怠感・食欲不振が起こりやすくなります。特に水分が停滞しやすい性質の食べ物(もち米、甘いもの、消化の悪いもの)やお酒・冷飲食は控えめにしましょう。体力のない人や胃腸の弱い人は特に注意が必要となります。また梅雨に起こりやすい病気を知って予防しましょう。

●梅雨によくみられる季節病・気象病
①食中毒(細菌性胃腸炎)
食中毒予防の3原則(厚労省)
(1) 調理前に必ず手洗い(菌をつけない)(2)生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ(増やさない)(3)食材を中心迄よく加熱(やっつける)

②皮膚病
(1)真菌症(白癬・カンジタ症・でん風、脂漏性皮膚炎)
(2)金属アレルギー~梅雨から盛夏

③ 高湿度で繁殖するカビによる病気~水虫・皮膚病など

④ 関節リウマチ、変形性関節症
(1)リウマチと気象感受性
気象の影響を受けることを気象感受性(weather sensitive)といいます。
リウマチについて、気象感受性の患者の頻度を調査した研究ではカナダの報告で 66%、ベルギー69%、サンディエゴの報告で 94%、日本では 63%~84%の報告となっています。このようにリウマチの症状が気象の影響を大きく受けることがわかります。

⑤ 胃腸症状
湿度が高いと、胃腸の働きが低下します。東洋医学では、この状態を脾虚または湿困脾土といいます。脾は湿を嫌うので、梅雨に湿邪が盛んだと、脾胃が弱り、食欲不振、倦怠感が起こったり、水はけが悪くなりむくんできたりします。腸の動きが悪くなると便秘になり、逆に消化不良によって軟便・下痢となることもあります。
養生法としては、食べ過ぎないこと(腹七分位)、脾胃に負担のかかる甘いもの、油濃いもの、味の濃いもの、もち米類などを控えます。脾胃の働きを良くするのは、消化のよいもの、生姜、ミョウガ、紫蘇、香辛料(少量で)、白身魚、鶏肉、豆類などです。鍼灸では、公孫、太白、脾兪、足三里などを用います。

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