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内経気象学 運気論(五運六気)

2020年運気(五運六気)予測

■運気予測について
『内経』の運気七篇の内容に基づく一年間の天候予測です。
予測の妥当性については、山田慶児先生も書かれているように合理的に説明できる根拠はありません。
運気論による予測内容を知ることで、気象や天候に関心をもてることが大事だと考えます。
気象庁による季節予報の精度もまだ高くないので、参考にしてみてください。
ちなみに運気七篇の気候予測を除く医学書としての内容は、「六淫」概念の完成、治則治法など、中国伝統医学の発展に大きく貢献しています。
2019年の予測と結果についても書いています。

予測方法の詳しい解説は『内経気象学入門』を読んでください。中国での代表的ないくつかの運気解説書をまとめた内容となっています。

■2020年の干支、五運六気
干支:庚子(かのえね)
歳運:金運太過
司天:少陰君火
在泉:陽明燥金
勝気:金運(春)
鬱気:木運
復気:火運
発気:木運
運気相同:同天府(五運と六気に影響が同程度)

2020年運気予測(『内経気象学リアルタイム』から)

以下は五運・司天在泉の予測と客主加臨による予測を分けています。合わせて予測を書くと煩雑になるので、このような形で予測しています。

■運気予測(五運、司天・在泉を用いた予測)

●金運太過で金運勝気、司天は少陰君火、在泉は陽明燥金。
●前半年は金運により気温が低下、後半年は火運復気によって気温が高くなることもあり。
●司天少陰では気温が高くなるので金運太過との組み合わせで前半年は寒暖差が大きい。
●夏は暑い(司天・主客少陰)
●後半は金運と在泉陽明で気温が低い。

■運気予測(客主加臨を用いた予測)

●大寒から春分は気温が低い(客気は太陽寒水)~傷寒病。温病の流行。
●春分から小満は気温高く風が強い(客気は厥陰風木)~司天少陰が影響すれば高温。肝気上逆の症状。
●小満から大暑は気温が高い(客気は少陰君火)~四の気は客気が太陰なので梅雨は降水が多い。
●立秋から秋分【梅雨も】は降水量が多い(客気は太陰湿土)【雨季の予想】~脾胃の病。内湿の病。
●秋分から小雪は気温が高い(客気は少陽相火)~金運太過年なので寒暖差大きい。外感病が多い。
●小雪から大寒は気温が低い(客気は陽明燥金)~陽気不足、傷寒病。痺病。

以上の、五運・司天在泉の予測と六節季ごとの客主加臨を用いた予測を合わせて天候の予測をします。

このような予測となりますが、実際の天候を観察する際の参考にしてみましょう。

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