暦便覧「陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也」
寒露とは、二十四節気の一つ。陰暦9月の節で、秋分ののち15日、現在の暦では10月8、9日ごろにあたります。露が寒冷にあって凝結するとの意があり(霜になる直前の意味です。ただし温暖化などの影響で初霜の季節は大きく遅れています)、秋の深まりを思わせる命名です。このころになると日本の北国ではカエデなどの紅葉で秋色が深まります。またツバメなどの夏鳥や、ツグミ、ガンなどの冬鳥の渡りが盛んになり、カキ・クリなどの収穫期にあたり、キクは満開となります。俳諧では秋の季語。[根本順吉](日本大百科全書(ニッポニカ)から引用)
秋の露は移しにありけり水鳥の青葉の山の色づく見れば (万葉集)
秋らしい美しい歌です。でも温暖化によりこの20年位でかなり紅葉が遅くなっていますね。
結露は、今日のように移動性高気圧に覆われてよく晴れて風が弱いと早朝に放射冷却で生じやすくなります。秋の情緒豊かな現象ですが、一方窓・壁など湿気を含んでカビを生じやすくなります。最近カビを原因とする咳症状を訴える人も増えていますので、ご注意を。
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