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内経気象学 運気論(五運六気)

2019年天候予測の結果

■2019年運気論による天候予測

昨年(2018年)の10月に(一社)北辰会・内経気象学講義で運気論を用いて予測した2019年の天候予測です。10月以降の実際の天候は追加しています。

※急な気温低下時期を除きおおむね予測と実際の天候が合致していました。

2019年の五運六気
己亥(つちのとい)
歳運:土運不及
司天:厥陰風木
在泉:少陽相火
勝気:木運(四維,長夏)
鬱気:土運
復気:金運
発気:なし
運気相同:相剋、六気中心,天刑

用語解説、予測方法は『内経気象学入門』のP282-320、P329-30を参照してください。

〇土運不及で木運勝気、司天は厥陰風木、在泉は少陽相火。

〇前半年は気温が高く、風邪が強い、後半も気温が高い。
~全体として、気温が高く推移する。

■客主加臨を踏まえた2019年の天候予測と病症予測

〇大寒から春分は気温が低い(陽明燥金)~右半身下部に寒病
~気温低く乾燥、傷寒病流行、高血圧、心疾患。

〇春分から小満は気温が低い(太陽寒水)
~低温で逆風が吹き傷寒病多い。内熱が盛んになり皮膚病など。

〇小満から大暑は気温が高く、台風が多い(厥陰風木)
~夏の温病、食中毒が流行。熱中症多い。眩暈・耳鳴り。

〇立秋から秋分は気温が非常に高い(少陰君火) 黄疸・浮腫。
~残暑強く熱中症多発、疲労倦怠。

〇秋分から小雪は降水量が多い(太陰湿土)
~湿困脾土の病証が多い。痺病(変形性関節症など)が悪化。

〇小雪から大寒は気温が高い(少陽相火)~温癘病
~温病タイプの風邪が流行。

■2019年1月~9月天候概況
〇全般として寒暖差が非常に大きい天候で【虚風が多い。また実風も強い~病因となりやすい】

〇エルニーニョが昨年11月発生している。冬は暖冬傾向になる。春はやや気温が高くなる。夏は冷夏。

〇気象庁の8月冷夏予想ははずれた。エルニーニョが予想に反して6月に終息した為。エルニーニョ現象があると冷夏。エルニーニョが終息する局面では夏は猛暑になるらしい【8月は猛暑でした】。

〇9月~11月は気温がかなり高い。

〇台風が多い

気象庁発表資料の図を合成(12月~8月気温推移)

気象庁発表・9月~10月気温推移

■2019年9月までの気温推移と運気予測との比較
〇2月中旬まで低温【客気陽明】

〇2月中旬~3月中旬まで高温【運気では低温】

〇3月下旬~4月は低温【客気太陽】

〇5月高温【客気厥陰】

〇6月中旬~7月中旬低温(関東では長く日照時間は記録的少なさ)【客気厥陰】⇒夏の陽気が不足。四気調神大論で夏の養生に逆らうと秋に少陽の病。

〇7月下旬から8月中旬は猛暑になる【客気少陰】。

〇8月下旬は気温急降下で低温【客気少陰】。

〇9月から10月は気温がかなり高い【客気少陰】。10月は降水量がかなり多い【客気太陰】。

〇11月上旬~中旬は平年並み、下旬はかなり高い。11月は降水量がかなり少なく乾燥。
【9月~11月高温~少陰君火+在泉少陽】

〇台風が多い【司天厥陰。五運は土運不及なので、勝気が木運になり、風が強い】

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