二十四節気 内経気象学 東洋医学と気候・気象 梅雨

芒種~梅雨入りの季節です

芒種と梅雨

日本大百科全書(ニッポニカ)

二十四節季の一つ。5月の節にあたり、旧暦では4月末から5月上旬、新暦では6月8日ごろにあたる。イネやムギなどの芒(のぎ)のある作物の種を播(ま)く時節というところから芒種といわれる。現在の田植の時期は早まったが、昔の田植の時期はこのころであった。気象的にみると、梅雨入(つゆい)りになりかかりのころにあたる。夏の季語。[根本順吉]

これは気象庁が発表している梅雨入りと平年値の一覧です。【7日更新:東海、関東甲信、北陸、東北地方が梅雨入りしました】

6月8日9時の予想天気図を見ると前線の位置から梅雨入りしそうな感じですね。

気象庁提供

■梅雨の養生法

気温上昇に加えて湿度が高くなりますので、食中毒、熱中症に十分な注意が必要です。

細菌が繁殖しやすい季節です。生ものは控えて十分に加熱して食べましょう。また調理して残ったものはすぐに冷蔵庫で保存しましょう。

高湿度は熱中症のリスクを大きく上げますので、冷房の早めの使用、水分の適切な摂取、晴れた日の外出は帽子、日傘を使用するようにしましょう。【厚労省~熱中症予防リーフ】

その他、カビが増えますので換気や掃除をこまめにしましょう。近年はカビによる咳が増えているそうです。皮膚病も増えるので入浴やシャワーで身体を清潔に保ちましょう。

体調としては、胃腸の弱り、食欲不振、倦怠感が出やすくなります。消化の良い食事をとり、鶏肉、卵、魚などの動物性蛋白質、野菜、豆類をしっかりと食べましょう。生姜や紫蘇は食欲を増進し胃腸の働きをよくしますので、薬味として利用しましょう(ただしアトピーや蕁麻疹のある人は痒みが出やすくなるので控えたほうがいいです)。雨が降らない時は積極的に散歩をして気血の巡りをよくしましょう。

関節リウマチや変形性関節症も悪化しやすい季節です。エアコンを利用して湿度を下げましょう。また甘いものや食べ過ぎ、もち米は関節が腫れやすくなるので控えましょう。

鍼灸では、背部の脾兪・胃兪や足の太白というツボなどに補法(気を補う)の鍼をします。鍼により弱い脈が幅と力が出れば胃腸症状が軽快し元気になってきます。

雨の日は、読書や映画を見たり、美術館に行ってみたり、色々と工夫して楽しく過ごしたいものです。

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