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内経気象学 東洋医学と気候・気象

低温傾向です(東洋医学での虚風)~風邪ひきに注意

この一週間ほど、肌寒く感じることが多いですね。特に夜は冬のように寒くマフラーをしている人も多いです。大阪の3月1日から18日までの気温推移をみると月初から気温がほとんど上がっていません。最低気温はかえって下がっていますが、これでは寒く感じますよね。

大阪3月1日から18日の気温推移~気象庁データから作図

これは年初から高温傾向だったのが、3月10日頃から平年並みになっているためですが、身体は暖かいのに慣れているので、特に寒く感じますね。

追加情報~今日20日は20度を超えるとこともあり、日中は大変暖かかったですね。ただし週末にまた寒気が入り、気温が下がりますので、身体を冷やさないようにしましょう。

気温低下と「虚風」

このように急に気温が低下することを東洋医学では「虚風」といって病気が起こりやすい天候としています。反対に春に吹く暖かい風を「実風」といいます【『内経気象学入門』p114-127に詳しく解説しています】。暖かいと腠理が開き、そこに急に気温が下がると風寒邪・風熱邪が侵入して風邪を発症しやすくなります。

風邪の予防

予防としては、しっかりと衣類を着る、就寝時に身体が冷えないように厚めの布団にする。身体を温めるために生姜かネギを料理に入れて食する。すこし風邪気味になったら身柱穴(首のつけねの少し下)にホッカイロを貼る(就寝時ははずす)、水分を少量ずつこまめにとり口内を乾燥しないようにする、などです。風邪を引くと花粉症も悪化しますし、今の風邪は喉が腫れやすくつらいので罹らないように十分注意しましょう。

風邪と鍼灸

春の風邪は、悪寒が弱く、のどの痛みが強い傾向があります。以下のリンクに関連した風邪の内容を書いています。

のどの痛みを呈する風邪と鍼灸

 

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