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内経気象学

寒の入りからの天候と病気

大阪でも昨日26日より気温が急激に下がってきました。初雪も舞い、やっと寒の入りらしい気象ですね。今日27日は最高気温7℃前後、最低気温は2℃位でした。大阪の気温推移をみると結構日によって寒暖差がありますね。

大寒(1月20日または21日)を過ぎると運気論では春に入ります。一年を六等分した最初の時期を「初の気」といいます。この時期に気温がかなり低い時は、太陽寒水が加臨したと考えます。

以下の表のように気温が非常に低く推移すると、春になって身体の内部に陽気が徐々に盛んになってきているのが、外界の低温によって鬱して今度気温が上昇したときに、瘡瘍(皮膚の炎症や化膿性疾患など)になりやすいと書かれています。

また今年は西日本では暖冬傾向のせいか、寒の入りから早くも五蔵での腎の火が徐々に盛んになってきて肝気がのぼり始め、脈も冬の固い状態に弦脈を呈するようになってきます(平均的に大寒~立春位にみられる状態です)。

気温は低いので足はよく冷えますが、上半身に肝気がのぼりのぼせてきます。人により興奮しやすくなり不眠傾向の人が出てきていますね。

このような状態のときは、例えば照海穴を補って上った気を下に引き下げると弦脈が落ち着いてきます。

血圧が高めの人では、この春の気の上昇に寒冷な気象が加わり血圧が上がりやすい状況になっていますので、寒くて暖かい汁物が食べたくなりますが、塩分を極力少なくカリウムの多い野菜をたくさん食べて身体に水をため込まないようにしましょう。あと寒暖差も身体に大きな負担がかかりますので室内気温や衣類には十分注意しましょう。

『内経気象学入門』p329

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