小暑 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
二十四節気の一つ。陰暦7月の節。夏至ののち15日、すなわち7月7日ごろにあたる。この日から暑中に入り、盛夏期の暑さを迎える。例年では小暑より3~7日くらい遅れて梅雨(つゆ)が明けることが多い。いいかえると、小暑は梅雨末期の集中豪雨型の季節であることが多い。[根本順吉]
7月7日は小暑です。解説にある通り、気温が上昇し夏らしくなる時期です。本日8日は近畿ではよく晴れて暑かったですね。
以下全て、気象庁提供
でも平均気温との比較をすると平年よりやや低いようです。
日本近海の海水温をみると中部から沖縄にかけて太平洋の水温が平年よりも低くなっています。
これはエルニーニョの影響のようで、現在もエルニーニョは継続しています。
7月7日・日本近海海水温のへ平年値との差
エルニーニョ発生予測
その影響と思われますが、梅雨前線も日本に近づいては離れ南下しやすくなっていますね。
気象庁の季節予報でも7月・8月は冷夏傾向です。今から7月下旬にかけてはかなりの低温になる予想されています。
7月6日~8月5日の気温予想
梅雨の時期に気温が低いことを、東洋医学では「寒湿」の気象と考え、神経痛や関節痛が起こりやすくなるとします。
また朝晩の気温低下で風寒邪や湿気の影響による風湿邪を感受して、風邪を引いたり、下痢をしたり浮腫がでやすくなります。
風寒邪は肩背部の上部(風門穴など)から入るとされていますので、夜間はここを冷やさないようにしましょう。またエアコンが効きすぎて身体が冷えて風邪をひく人も来院されます。温度調整に注意したり衣類に気をつけましょう。
運気論の考えでは、いまの時期(少陽相火=三の気といいます)に気温が低い場合を太陽寒水または陽明燥金が加臨するといいます。『内経気象学入門』に掲載されている「客主加臨一覧」から抜粋しますね。よければ書籍で詳しい解説をご覧ください。
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