■猛暑から低温に
9月に入り気温が急降下しました。今年は大阪では6月25日頃より最高気温が30℃を大きく超え梅雨の最中から高温が続いていました。7月・8月共に35度超えの猛暑日が13日あり記録的な高温・猛暑でした。熱中症も多発していましたし、夜間もクーラーなしで過ごせない経験したことのない暑さでしたね。これだけの高温が長く続くと熱中症にならなくても身体には大きな影響がでます。食欲不振、倦怠感、あせも、アトピー性皮膚炎の悪化がみられ、食中毒も増加しました。下のグラフのように9月1日に急激に気温が下がり、上旬からは最高気温が30℃を下回るようになり、10日頃からは最高25度、最低気温20度少しと肌寒い位に気温が下がってきました。原因は太平洋高気圧が南に下がり、秋雨前線が停滞するようになったからです。
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気象庁提供
8月31日の天気図と9月1日の天気図です。秋雨前線が南下して曇天、雨となり気温が大きく下がりました。南の方には関西を中心に大きな被害をもたらした台風21号が見えます(台風の被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます)。すでに915hPaと非常に発達しています。
9月の低温は、台風21号が通り過ぎて、秋雨前線が本格的に停滞しているためです。西日本で今年のように秋雨が続くのはやや珍しいですね。
気象庁提供
■内経気象学と秋雨
秋雨は、低温・高湿度を特徴とします。気温が低いので暑さで疲れた身体には心地よいですが、夏バテで胃腸が弱っている人は下痢が続いたり、倦怠感がかえって出てきます。また最低気温が低いので風邪を引く人が多くなっています。更に一年でいうと気温が降下し始める時期で、この影響で気分が落ち込んだり、うつ傾向になるひともいます。対策・予防として、冷飲食は控え暖かいものを摂るようにして、胃腸を温める働きの生姜を薬味でとるようにします。就寝時は敷布団を厚めにして、風邪気味なら肩背部にタオルをいれて寝ましょう。要は身体を冷やさないように保温に留意することが大事です。
■秋分~陽から陰の季節へ
今日は秋分の日です。昼夜の時間がほぼ等しくなる日ですね。春分は陰から陽の季節に代わる時期で、秋分は陽から陰の季節に移り替わる日です。陽気が衰えてきて、陰気が増してくるので、身体の陽気を守るのが大事なんですね。明日は十五夜です。雲行きはちょっと怪しいです、大丈夫かな。